3番手は仙台の至宝『Yumbo』。午後の柔らかなまどろみの中、凛と響き心を揺さぶる歌声と、管楽器のシンプルなアンサンブルが胸を打つ。その素朴なバンドの佇まいとは裏腹に、曲の、そして演奏の強さが観客に鮮烈な印象を与えた。演奏された新曲のリリースが楽しみでならない。この日は特別に遠藤里美とてんこまつり(biobiopatata)の2人がゲストミュージシャンとして参加した。
2015年6月7日に開催された『TONOFON FESTIVAL 2015』のフォトレポートをお届けします!
Photo by Hideki Otsuka
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Yumboの演奏が終わると、会場後方の階段てっぺんからトクマルが呼びかける。振り返るとそこには『麦ふみクーツェ楽団』が、かわいらしいモノトーンの衣装で楽器を構えて待っていた。この『麦ふみクーツェ楽団』は、トノフォンフェスの2ヶ月前にトクマルシューゴが音楽監督を務めた音楽劇「麦ふみクーツェ」に登場する港町の吹奏楽団だ。そこで書き下ろされた吹奏楽曲たちが、実際にトクマルシューゴ本人の指揮で演奏された。ユニークな舞台の世界から飛び出してきた楽団の、元気な演奏と大きく指揮を振るトクマルたちが観客たちを大いに湧かせた。
この日は特別に、ちんどんバンドざくろより織田陽子(チンドン)、神田亜希子(ホルン)、横堀こけし(スーザホン)の3人と、トクマルシューゴバンドからユミコ(トロンボーン)、岸田佳也(大太鼓)がサポート参加した。
この日は特別に、ちんどんバンドざくろより織田陽子(チンドン)、神田亜希子(ホルン)、横堀こけし(スーザホン)の3人と、トクマルシューゴバンドからユミコ(トロンボーン)、岸田佳也(大太鼓)がサポート参加した。
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麦ふみクーツェ楽団が演奏しながら階段を下りて行き、客席の合間を縫ってステージに吸い込まれていくと、そのステージで待ち構えていた『neco眠る』とバトンタッチ。サウンドチェックの時点で、先ほどまでの会場のほんわかした雰囲気から一転、会場が一瞬にして熱気に包まれる。
オリジナリティ溢れる彼等の楽曲のリズムやメロディには、日本人の潜在意識が反応してしまう。ライブの序盤でベースの伊藤コーポレーション(株)の弦が切れるというハプニングもあったが、観客を盛大に笑わせ踊らせていた。
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Photo by Ray Otabe
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