『TONOFON Festival 2011』photo report

Open Reel Ensemble
開場した時点から既に謎の装置がステージにならんでいた。そしてOpen Reel Ensembleのメンバー3人がその装置を回し出す。その装置こそがオープンリール。このオープンリール式テープレコーダーとも呼ばれる機械を使って、その場で録音と再生を繰り返しながら演奏するグループだ。
Open Reel Ensemble

Open Reel Ensemble
Open Reel Ensembleは、トクマルが阿部海太郎と共に音楽を担当し、今年の1月に上演された舞台『わたしは真悟』の音楽演奏を担当し、ステージ上で俳優たちの演技に負けないくらいの存在感で不思議な世界を作り上げていた。その縁もあってかトクマルの最新作『TOSS』から"Lift"をサンプリングし演奏して、会場を盛り上げた。
Open Reel Ensemble

Open Reel Ensemble
最後はオープンリールテープの先端に風船をつけ、上昇する動きでオープンリールを動かし演奏する(!)という、ユニークなパフォーマンスで会場は大いに湧いた。
演奏後はマーケットブースに展開された、実際にオープンリールの演奏を体験できる”こすり所”も大人気だった。(こんなの、是非触ってみたい!)
Open Reel Ensemble

Open Reel Ensemble
井手健介と母船
次に登場したのは、井手健介と母船。パーラメントよろしく、母船の乗組員(バンドメンバー)5人を連れて静かにステージに立った。
白く霞んだ空に、優しい歌声とアンサンブルがそっと吸い込まれていく。想いが空にとけ込んでいくようで実に美しい。
井手健介と母船

井手健介と母船
井手健介は、トクマルが音楽を担当した、2017年4月に公開された映画『PARKS パークス』に俳優として出演しており、劇中のバンドメンバーとして、演奏や楽曲提供もしている。映画に提供された"人間になりたい"も演奏された。
井手健介と母船

井手健介と母船
憂いを帯びたアンサンブルにユーモア溢れる物悲しい歌詞、不思議な魅力を讃えた楽曲たちが紡がれていく。徐々にヒートアップする演奏、そして最後はハンドマイクで歌う井手の静かなる狂気に会場全体が引き込まれた。
井手健介と母船

井手健介と母船
photo by Hideki Otsuka
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