毎年、新潟県の苗場スキー場で3日間行われる、今年で15回目となるフジロックフェスティバル。トクマルシューゴはその3日目のホワイトステージ(約1万人収容)に出演した。
FUJIROCK FESTIVAL 2011.7.31
SHUGO TOKUMARU @ WHITE STAGE
SHUGO TOKUMARU @ WHITE STAGE
FUJIROCK EXPRESSに掲載されているインタビューにもある通り、トクマルは4度目のフジロック出演。2008年にジプシーアヴァロンと苗場食堂に、また自身の参加するバンドGELLERSでも2007年、2010年に出演している。そしてメンバーたちも他バンドでの出演(田中馨はSAKEROCKやショピンとして数回、イトケンは2002年にDATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDENとして、岸田佳也はKATE SIKORAで出演)しているだけではなく、プライベートでも何度も足を運んでいる。
AM10:00 〜会場へ〜
新潟県の一部では記録的な豪雨となる地域もあったが、会場の苗場は豪雨というほどではなく、2日目には晴れ間も覗かせたが、例年通りの雨模様となっていた。
メンバーは前室で準備を済ませ、移動用バスに乗り込みホワイトステージへと向かった。この日はシャンソンシゲル(Per, Andes / 写真中央)の誕生日だったこともあり、メンバーたちは緊張する様子もなく終始なごやかな雰囲気であった。
メンバーは前室で準備を済ませ、移動用バスに乗り込みホワイトステージへと向かった。この日はシャンソンシゲル(Per, Andes / 写真中央)の誕生日だったこともあり、メンバーたちは緊張する様子もなく終始なごやかな雰囲気であった。
AM11:00 〜ステージ裏〜
ステージ裏の楽屋に到着。小雨の降る中、楽器を機材車からおろし、ステージ裏にセッティング。
その間、トクマルはJ-WAVEなど各種媒体の取材を受ける。
(J-WAVEの特番『J-WAVE SPECIAL ARTIST ARCHIVES~トクマルシューゴ~』は 8/20に放送されます。)
出番を待つ間、雨は降ったり止んだりの不安定なお天気雨。メンバーもスタッフも空模様を気にしつつ、本番までゆるやかに気持ちを高ぶらせていった。
12時も過ぎた頃、ホワイトステージには多くの人が集まってきていた。
その間、トクマルはJ-WAVEなど各種媒体の取材を受ける。
(J-WAVEの特番『J-WAVE SPECIAL ARTIST ARCHIVES~トクマルシューゴ~』は 8/20に放送されます。)
出番を待つ間、雨は降ったり止んだりの不安定なお天気雨。メンバーもスタッフも空模様を気にしつつ、本番までゆるやかに気持ちを高ぶらせていった。
12時も過ぎた頃、ホワイトステージには多くの人が集まってきていた。
AM12:20 〜サウンドチェック〜
サウンドチェックが開始。
トクマルシューゴのバンド編成は、アコースティック楽器が主であり、通常はバンド演奏では使われないような生楽器も多く、音のバランスをとるのが非常に難しい。その為、サウンドチェック時間の少ないフェスティバルでのセッティングには非常にナイーブであり、常に音作りの作戦をじっくり立てている。
その様子の一部は、また改めてTONOFONにて紹介するとして.....。
トクマルシューゴのバンド編成は、アコースティック楽器が主であり、通常はバンド演奏では使われないような生楽器も多く、音のバランスをとるのが非常に難しい。その為、サウンドチェック時間の少ないフェスティバルでのセッティングには非常にナイーブであり、常に音作りの作戦をじっくり立てている。
その様子の一部は、また改めてTONOFONにて紹介するとして.....。
メンバーはそれぞれの楽器をスタンバイ。雨が強まりステージに差し込み出した為、生楽器が濡れてしまうことや、風も強くなっていたので、小さな楽器の音が流されてしまうことも懸念されていた。何よりトリッキーな楽器類のせいで、楽器同士の細かなバランス調節にも時間がかかる為、的確なチームワークが必要とされる。
幸い、今回のホワイトステージを担当していたスタッフの中には、以前からトクマルを何度か担当したことのあるスタッフたちがいたことや、トクマルやメンバーの欲しい音を熟知している音響チームが同伴していたおかげで、短い時間の中でも、なんとか良い状態に整った。
幸い、今回のホワイトステージを担当していたスタッフの中には、以前からトクマルを何度か担当したことのあるスタッフたちがいたことや、トクマルやメンバーの欲しい音を熟知している音響チームが同伴していたおかげで、短い時間の中でも、なんとか良い状態に整った。
トクマルが『ちょっと待っててください。』と、ザーザーの天気雨の中、待ってくれている観客に声をかけ、一旦ステージをあとにした。
AM12:50 〜本番〜
雨は止まない。屋根のあるステージ上にも差し込むほどの強い雨ではあったが、そんな中、トクマルとメンバーがステージに登場。雨が描く透明なラインと青空、山の緑とたくさんの観客のカラフルなレインコートがとても美しい。
大きな歓声に迎えられトクマルとメンバーたちが登場。トクマルがゆっくりとギターで旋律を紡ぎ出し会場の空気を引きつけると、"Platform"からドラマチックにスタート、そのまま"Tracking Elevator" "Lahaha"と立て続けに演奏された。
大きな歓声に迎えられトクマルとメンバーたちが登場。トクマルがゆっくりとギターで旋律を紡ぎ出し会場の空気を引きつけると、"Platform"からドラマチックにスタート、そのまま"Tracking Elevator" "Lahaha"と立て続けに演奏された。
続く"Green Rain"のイントロではクラップとメロディーがループする中、トクマルのギターの音が出ず演奏に入って来れず、ニヤニヤ見守るメンバーたちと苦笑いするトクマルに、観客から笑いと歓声が起こり、会場が一気に和む場面などもあった。
その後、それぞれのパートのアレンジが複雑に絡み合うロックな未発表の新曲"Call"、山のひんやりとした空気にスーッととけ込んでゆく"Mushina"、超高速で披露されたチャレンジ"The Mop"からのエレクトリカルパレード、いやま定番となった"ラジオスターの悲劇"のカバーと、バラエティーにとんだ楽しいセットが次々と演奏された。
その後、それぞれのパートのアレンジが複雑に絡み合うロックな未発表の新曲"Call"、山のひんやりとした空気にスーッととけ込んでゆく"Mushina"、超高速で披露されたチャレンジ"The Mop"からのエレクトリカルパレード、いやま定番となった"ラジオスターの悲劇"のカバーと、バラエティーにとんだ楽しいセットが次々と演奏された。
トクマルがMCにて「初めて苗場でフジロックが行われた時に、僕もいたんですけど、イースタンユースとか出てたり(この日同じくホワイトステージに出演)、最高だったんですけど……。その後、何回も何回も足を運ぶようになって、気付いたんです。フジロックは、最高なんです!.............天気にも恵まれて。(大雨)」と満面の笑顔で満員の客席を見渡した。
その言葉通り、トクマルもメンバーも、このステージを心から楽しんで演奏しているのが手に取るようにわかった。
その言葉通り、トクマルもメンバーも、このステージを心から楽しんで演奏しているのが手に取るようにわかった。
パラシュートのイントロが鳴らされると、観客からひと際大きな歓声があがる。そして、Tonofon Festivalで初披露された新曲も披露。演奏にさらに磨きがかかった新曲はフジロックにもぴったりのハッピーなラテン調のナンバー。
そして、"Rum Hee"のイントロの鈴の音が鳴り響く頃には、なんと空もきれいに晴れ渡り、地上に残された雨粒が太陽の光でキラキラと煌めきだし、なんとも言えない感動的な景色が広がっていた。晴れ渡る空の元、エンディングではステージと会場が大きな高揚感と一体感に包まれた。
そして、"Rum Hee"のイントロの鈴の音が鳴り響く頃には、なんと空もきれいに晴れ渡り、地上に残された雨粒が太陽の光でキラキラと煌めきだし、なんとも言えない感動的な景色が広がっていた。晴れ渡る空の元、エンディングではステージと会場が大きな高揚感と一体感に包まれた。
演奏が終わり大きな拍手が鳴り響く中、ドラムの岸田がおもむろにむくっと立ち上がり大きな手拍子を始めると、トクマルが『おまけで...』とウクレレを抱え、"Malerina"が披露された。観客の大きな手拍子と笑顔が加わり、なんとも和やかで楽しい演奏が苗場の自然の中に広がっていった。
こうして、大歓声の中ライブは幕を閉じた。
こうして、大歓声の中ライブは幕を閉じた。
鳴り止まない歓声に応え、何度も手を振り、トクマルとメンバーはステージをあとにした。
葛西敏彦 [PA]、岸田佳也 [Dr]、田中馨 [Ba]、イトケン [Pf, Dr]、トクマルシューゴ、岩谷啓士郎 [PA]、シャンソンシゲル [Andes]、ユミコ [Acc]
THANK YOU
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photo by 大塚日出樹 / 大石規湖