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トクマルシューゴ 

2009年に高円寺円盤にて3ヶ月連続で行われた「ト企画」以来、1年7ヶ月ぶりにイベントを主催するトクマルシューゴ。「ト企画」にはイトケンやchanson sigeru、meso mesoといったバンド・メンバーも出演していましたが、もちろん今回はマジックバンドのメンバーとしてばっちり出演いたします。昨年は『PORT ENTROPY』を発表し、韓国、ヨーロッパ、アメリカなど、これまで以上に幅広い国でのリリースを実現。ライヴも全13公演がソールドアウトを記録した国内ツアーをはじめ、ライジングサンなどの大型フェスに多数出演し、海外でのライヴやフェスも大成功。さらには、テレビ出演や映画・舞台・CMへの楽曲提供などなど、実に多忙な一年を過ごし、その名をお茶の間レベルにまで広めつつあります。自身がメンバーとして活動するゲラーズでも本格的な活動を控えるなど、更なる「攻め」の一年となりそうな2011年のトクマルを、体験しに来ていただきたい。(text by 金子厚武)

SHUGO TOKUMARU
トクマルシューゴ
コメント:ひとつひとつ大切に見てもらえるような機会をつくるのが”トノフォン”の活動です。そして、シンプルに大好きなミュージシャンたちを集めて形にしたのがこの”Tonofon Festival”です。少し不思議な雰囲気のフェスになるかもしれませんが、楽しみに待っていてもらえると嬉しいです。(text by トクマルシューゴ)
 
山本精一&PHEW 

Phew (vo), 山本精一 (gt, vo), 山本久土 (gt), 原田仁 (ba), 茶谷雅之 (dr) 。関西アンダーグラウンド・シーンの要人と、元アーント・サリーのPHEWによるデュオ。二人は大友良英もメンバーだったNOVO TONOでの活動を経て、98年に名盤と称される『幸福のすみか』を発表、00年からはパンク・バンドMOSTでも活動を開始し、昨年発表されたPhewの15年ぶりのソロ・アルバムにも山本が参加と、長年に渡って互いに信頼を寄せ合うパートナーとなっている。山本は昨年『幸福のすみか』に収録されていた“飛ぶひと”のアレンジ・ヴァージョンも収録した久々の歌ものアルバム『PLAYGROUND』を発表するなど、「歌」回帰の傾向が見られ、PHEWの深遠なボーカリゼーションと、山本の訥々とした歌声、淡くサイケがかったギターがどのようなコンビネーションを見せるのかは大いに気になるところ。彼らの姿を目に焼き付ける貴重な機会となることも間違いない。(text by 金子厚武)

Seiichi Yamamoto & PHEW
山本精一&PHEW
コメント:手放しで大好きな最高の二人です。タイミングが合わずなかなか実現しませんでしたがようやく。1998年リリースの『幸せのすみか』というアルバムは全人類にお薦めしたい作品です。歌詞、声、楽器、全てが理想的で、あと数十年は新鮮なままのアルバムだと思います。(text by トクマルシューゴ)
提供=『ミュージック・マガジン』
 
パスカルズ 

ロケット・マツを中心に、1995年に結成された14人編成のアコースティック・オーケストラ。メンバーには、元たまの知久寿焼や石川浩司、遠藤ミチロウのNOTALIN’Sに参加している坂本弘道といった名前も。アコーディオン、トイピアノ、ウクレレ、バンジョー、ヴァイオリン、チェロ、トランペットといった様々な楽器によって、独自のエキゾチシズムを備えた牧歌的かつ開放的なサウンドを鳴らす彼らは、オーケストラというより、架空の国を旅する楽団といったイメージの方が近いかもしれません。2001年に『Pascals』が海外でリリースされると、フランスを中心にヨーロッパで高い人気を獲得し、2006年にはピーター・ガブリエルが創設した世界的な民俗音楽フェスティヴァル「WOMAD」にも出演。最新作はローリング・ストーンズやジョセフ・ナッシングのカヴァーを収録し、トクマルがその年のベスト・アルバムに選出している2009年発表の『水曜日』。(text by 金子厚武)

PASCALS
パスカルズ
コメント:いま現存するライブバンドの中で、世界で最も楽しく美しく気持ちを高揚させてくれるバンドと言っても過言じゃありません。マツさんの純粋な音楽への想いと、13人のメンバーがひとつとなった瞬間の音は、何よりも美しく熱いオルタナティブでポップな音楽です。(text by トクマルシューゴ)
 
サケロック

昨年結成10周年を迎え、ロック色の強い最新作『MUDA』でまた新たな境地を切り開いた国産インスト・バンドの最高峰。トロンボーンやマリンバをアンサンブルの軸とし、エキゾ、ラテン、サイケ、ジャズなど様々な要素を織り交ぜたカテゴライズ不要の楽曲と、どこかノスタルジックで温かみのあるメロディ、そしてライヴ・バンドとしての実力も兼ね備えた、まさに唯一無二の存在と言えるでしょう。見た目は「ほのぼのとしたいいお兄さん」風の4人ながら、最近ではソロ活動も活発化し、大人計画所属の俳優でもある星野源は昨年満を持して初のソロ・アルバム『ばかのうた』を発表、ハマケンこと浜野謙太は在日ファンク、NEWDAYなど多岐に渡る活動を展開中。また、伊藤大地は現在細野晴臣グループに参加し、田中馨は自身のバンド=ショピンでの活動の他、トクマルのバンドにも参加ととにかく多彩。この4つの才能が集結したSAKEROCKのライヴが悪いはずはないだろう。(text by 金子厚武)

SAKEROCK
サケロック
コメント:元々同じレーベルメイトなのです。まだ無名であった頃から彼らは他のバンドとは異を放ち、メンバーひとりひとりが一際輝いていました。古い付き合いとなりましたが、こういう機会で一緒になることも滅多になかったので、一緒に出来ることをとても嬉しく思います。(text byトクマルシューゴ)
 
王舟 

アンダーグラウンドを中心にじわじわと注目を集めつつある八丁堀のアートスペース「七針」シーンの中にあって、現在最も高い評価を獲得している上海出身のシンガーソングライター。昨年春に七針主催のレーベル「鳥獣虫魚」からファースト『賛成』を発表すると、CRJ-tokyoの週間チャートで初登場1位を獲得。続いて8月に発表したセカンド『Thailand』は、トクマルのバンド・メンバーでもある岸田佳也をはじめ、フジワラサトシ、oono yuuki、mmmといった七針周辺で活躍する気鋭のミュージシャンが大勢参加し、フォーク/アメリカーナ寄りの軽快なサウンドと、王舟のソウルフルなヴォーカルが抜群の相性を見せる傑作に仕上がった。フリート・フォクシーズをはじめとしたUSインディのフォーク・シーンとも明らかなリンクが感じられる新世代の台頭には、自然と胸が躍るというもの。初夏の所沢に八丁堀の自由な空気を伝えることだろう。(text by 金子厚武)


OHSHU
王舟
コメント:凄いヤツがいる、と聞いて初めてライブを見た時、いつの間にかその空間の一部となり、終わった時には自分が出来る可能な限りの大きな拍手を送っていました。バンドメンバーにはmmm, oono yuuki, フジワラサトシなどが参加しています。彼らもまた素晴らしいのです。(text by トクマルシューゴ)
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